第1300歩$0508 坂の上のバス (バスマップサミットin松山)
松山に足を運んだ最大の目的は―。
5月14~15日に開催された地域公共交通(バス)の全国大会である第13
回全国バスマップサミットin松山に参加してきました(於 愛媛大学)。
サミットの開催告知(上)及びポスター(下)
今回のサミットでは、松山という四国一の繁華街を持ち、同時に観光地とし
ても魅力的なこの街における移動のあり方について、午前中は参加者向け
のプレイベントを実施(私は午前中から参加し、今の松山の路面電車が出
来上がる前の廃線跡を参加者の皆様と散策)、午後からサミットは始まり、
基調講演やパネルディスカッション、懇親会(旗振り役サン曰く、これがもっと
も大事な予定とのこと(笑))と続き、翌日は分科会の後、クロージングセッ
ションで終了というスケジュールが組まれました。
まずはここでお詫び。
今回、会場に足を運んだ皆様、関係者全ての皆様、お疲れさまでした。
また、会場内で意見交換された皆様、ありがとうございました。
私が名刺を忘れるという大失態をしてしまったため、名刺交換できなかった
こと、お詫び申し上げます。
内容ですが。
松山市の現状として、同市職員による基調講演が行われました。
市職員による基調講演
地域公共交通利用促進のための様々な取り組みが披露されました。
同市は平成17年3月に全国12番目のオムニバスタウンとして、国から
指定を受け、ひと・まち・環境にやさしいバスの利用を促進するために取り
組んできました。
5年間の補助金交付期間において、バスの乗り換えや精算が便利な
『ICカード』の導入、発着時刻が一目で分かる『バスロケーションシステム』
の増設、バス優先の信号制御ができる『公共車両優先システム』の導入な
どをはじめ、駅前広場や幹線道路の整備を含めたバスを利用しやすい総
合的な交通環境の整備を行ってきました。
とはいうものの、現状、同市における交通分担率がクルマ54%、公共交通
4%(うち、バスについては僅か0.9%)という状況は明らかに松山におい
てもクルマ社会であることがわかります。
これまでは行政に背中を押される格好で伊予鉄道が取り組んできた訳です
が、そこに市民目線で地域公共交通を考えようと今回松山でサミットが開催
されることになりました。
講演を受けて引き続き行われたパネルディスカッションでは、日本を代表す
る観光地におけるバスマップを製作された方々に観光地と地域活性化や
バスマップの役割、製作したことによるプラスマイナスの影響などをそれぞ
れ出席されたパネラーから披露していただきました。
○ 観光客にとっての公共交通の使い勝手のよさは生活者にとっても使い
勝手がいい
○ 人口減少と国内観光地同士の観光客獲得競争、キーワードは外国人!
○ 事業者が事業者也に情報を出してはいるものの、利用者が本当に欲し
い情報とミスマッチが生じている
○ 外国語表記『堺シャトル』の事例 外国語表記をどのように展開していく
のか
○ 市民レベルでは、観光経済がもたらす影響はなかなか実感できないが、
地域公共交通の利便性は増していくことで好影響が出ていると感じること
は出来る
○ 沖縄におけるバスマップ製作に携わった方が披露した『わったーバス党』
について(5年前から沖縄県がバス利用促進キャンペーンを展開している)
わったーバス党の公式サイト(※1)
http://www.watta-bus.com/
○ バスマップ沖縄(沖縄のバス路線)に対する問い合わせのうち、今や半
数が外国人による問い合わせとのこと
○ 松山市内で、バスドラさんの対応(接遇)が良かった←伊予鉄道が展開
しているサービス向上宣言!の影響なのだろう
伊予鉄道公式サイト内
http://www.iyotetsu.co.jp/news/csr/town/02.html
○ 情報の一貫性と連続性の必要性ではないか
あっという間に時間が過ぎてパネルディスカッションは終了し、懇親会と相
成りました(会議と同時に別会場ではポスターセッションも行われ、出展者・
団体と参加者の間で情報交換が行われました)。画像はほんの一部です。
双六の要素も兼ねた巨大な松江のバスマップ
NPO法人プロジェクトゆうあいによる渾身の作品です。
http://www.docodemo-bus.net/
BRTとバスベイについて(公社)日本交通計画協会
野田(のまめバス)でもそうですが、駅付近のバス停留所の位置や線形が
悪いが故に、地面に降りてそれでまたバス車内であったり、駅構内へ乗り
降りしなくてはならない場面を見かけますが、それを改善しようとしている
ものです。
バス路線やバス停の位置などをスマホで検索
バス停検索サイトについて
バス停検索サイト
http://buste.in/search/bus/
(2枚とも)バスの乗り方教室(阪急バスの取組み)
人生85年うち30年は公共交通に頼らざるをえない
懇親会がスタート!
郷土料理の鯛そうめん
この他郷土料理である鯛めしなども振舞われ美味しく頂きました。
翌日は分科会がスタート(その前に松山市内某所へ足を運んできましたが、
それは後ほど)。
設定された3つの分科会のうち、私は「アナログバスマップとIT」に出席。
段々話が盛り上がっていき、私も登壇、話させていただきました。
○ ブログをやっていること
○ ターゲットに絞った公共交通を利用していただくために(記事を)綴って
いること
たとえば・・・
→運転免許センター
→SC(レイクタウン、イオンモール春日部、セブンパークアリオ柏など)
→違うバス会社だけど、至近のバス停及び位置情報
(タローズ・朝日自動車~茨城急行/京成~新京成など)
→温泉やアウトレットとコミュニティバス(栃木市・古河市など)
きっかけを提供することで、公共交通があるということをまずは知ってもら
う。
○ 前日、観光客(訪日外国人)への移動の提供の体験報告として、ユース
・ホステルでボランティアをしていた経験の話を披露(もっとも、現状におけ
る訪日観光客の移動はもっぱら予め購入した『ジャパンレールパス』であ
り、バスでの移動についてはあまり聞かれたことはなかった)
○ 観光客と生活者
バス情報を知らないというレベルではどちらも同じであること
> だからこそ、誰もが情報を発信してこなかった路線バスなどの情報
を発信することに意味がある 狭き門より入れ!?
分科会終了後、移動検索といえばこちら!という企業の方、大手私鉄系
タクシー事業者運行係の方々と名刺交換(片側通行になってしまい、誠に
申し訳ありません!)していただきました。
私の話からいろいろな方向に話が及びましたが、バス会社の一部の方に
見られるマイナス主観には困っていると仰られ、私自身もこういうことを実
際に見聞きしているが故にまさに仰る通りだと再認識しました。個人と企業
との立場の違いがあるとはいえ、こればかりはどうしたらいいのか考え込ん
でしまいました。
そのままクロージングセッションに突入し、無事バスマップサミットは終了と
なりました。
次回のバスマップサミットは、今年10月中旬、神奈川・横浜での開催予定
です。訂正します。次回開催は2017年2月、神奈川・横浜での開催を予
定しています。
地域交通の第一人者たる国立大学副理事長がいるのになぜこれまで開催
してこなかったかとの声もありました(隠し玉?)。
♪冬の散歩道 がよく似合う坂の街、国内第2の街、それでいて国内有数の
観光地でもある横浜でお会いしましょう。
=※1 おまけ=
沖縄県公式による公共交通利用促進のための動画集です。
https://www.youtube.com/watch?v=eLlwKg95vYo
https://www.youtube.com/watch?v=4cDA-5J8dWk
https://www.youtube.com/watch?v=G56_C2NrYzA
5月14~15日に開催された地域公共交通(バス)の全国大会である第13
回全国バスマップサミットin松山に参加してきました(於 愛媛大学)。
サミットの開催告知(上)及びポスター(下)
今回のサミットでは、松山という四国一の繁華街を持ち、同時に観光地とし
ても魅力的なこの街における移動のあり方について、午前中は参加者向け
のプレイベントを実施(私は午前中から参加し、今の松山の路面電車が出
来上がる前の廃線跡を参加者の皆様と散策)、午後からサミットは始まり、
基調講演やパネルディスカッション、懇親会(旗振り役サン曰く、これがもっと
も大事な予定とのこと(笑))と続き、翌日は分科会の後、クロージングセッ
ションで終了というスケジュールが組まれました。
まずはここでお詫び。
今回、会場に足を運んだ皆様、関係者全ての皆様、お疲れさまでした。
また、会場内で意見交換された皆様、ありがとうございました。
私が名刺を忘れるという大失態をしてしまったため、名刺交換できなかった
こと、お詫び申し上げます。
内容ですが。
松山市の現状として、同市職員による基調講演が行われました。
市職員による基調講演
地域公共交通利用促進のための様々な取り組みが披露されました。
同市は平成17年3月に全国12番目のオムニバスタウンとして、国から
指定を受け、ひと・まち・環境にやさしいバスの利用を促進するために取り
組んできました。
5年間の補助金交付期間において、バスの乗り換えや精算が便利な
『ICカード』の導入、発着時刻が一目で分かる『バスロケーションシステム』
の増設、バス優先の信号制御ができる『公共車両優先システム』の導入な
どをはじめ、駅前広場や幹線道路の整備を含めたバスを利用しやすい総
合的な交通環境の整備を行ってきました。
とはいうものの、現状、同市における交通分担率がクルマ54%、公共交通
4%(うち、バスについては僅か0.9%)という状況は明らかに松山におい
てもクルマ社会であることがわかります。
これまでは行政に背中を押される格好で伊予鉄道が取り組んできた訳です
が、そこに市民目線で地域公共交通を考えようと今回松山でサミットが開催
されることになりました。
講演を受けて引き続き行われたパネルディスカッションでは、日本を代表す
る観光地におけるバスマップを製作された方々に観光地と地域活性化や
バスマップの役割、製作したことによるプラスマイナスの影響などをそれぞ
れ出席されたパネラーから披露していただきました。
○ 観光客にとっての公共交通の使い勝手のよさは生活者にとっても使い
勝手がいい
○ 人口減少と国内観光地同士の観光客獲得競争、キーワードは外国人!
○ 事業者が事業者也に情報を出してはいるものの、利用者が本当に欲し
い情報とミスマッチが生じている
○ 外国語表記『堺シャトル』の事例 外国語表記をどのように展開していく
のか
○ 市民レベルでは、観光経済がもたらす影響はなかなか実感できないが、
地域公共交通の利便性は増していくことで好影響が出ていると感じること
は出来る
○ 沖縄におけるバスマップ製作に携わった方が披露した『わったーバス党』
について(5年前から沖縄県がバス利用促進キャンペーンを展開している)
わったーバス党の公式サイト(※1)
http://www.watta-bus.com/
○ バスマップ沖縄(沖縄のバス路線)に対する問い合わせのうち、今や半
数が外国人による問い合わせとのこと
○ 松山市内で、バスドラさんの対応(接遇)が良かった←伊予鉄道が展開
しているサービス向上宣言!の影響なのだろう
伊予鉄道公式サイト内
http://www.iyotetsu.co.jp/news/csr/town/02.html
○ 情報の一貫性と連続性の必要性ではないか
あっという間に時間が過ぎてパネルディスカッションは終了し、懇親会と相
成りました(会議と同時に別会場ではポスターセッションも行われ、出展者・
団体と参加者の間で情報交換が行われました)。画像はほんの一部です。
双六の要素も兼ねた巨大な松江のバスマップ
NPO法人プロジェクトゆうあいによる渾身の作品です。
http://www.docodemo-bus.net/
BRTとバスベイについて(公社)日本交通計画協会
野田(のまめバス)でもそうですが、駅付近のバス停留所の位置や線形が
悪いが故に、地面に降りてそれでまたバス車内であったり、駅構内へ乗り
降りしなくてはならない場面を見かけますが、それを改善しようとしている
ものです。
バス路線やバス停の位置などをスマホで検索
バス停検索サイトについて
バス停検索サイト
http://buste.in/search/bus/
(2枚とも)バスの乗り方教室(阪急バスの取組み)
人生85年うち30年は公共交通に頼らざるをえない
懇親会がスタート!
郷土料理の鯛そうめん
この他郷土料理である鯛めしなども振舞われ美味しく頂きました。
翌日は分科会がスタート(その前に松山市内某所へ足を運んできましたが、
それは後ほど)。
設定された3つの分科会のうち、私は「アナログバスマップとIT」に出席。
段々話が盛り上がっていき、私も登壇、話させていただきました。
○ ブログをやっていること
○ ターゲットに絞った公共交通を利用していただくために(記事を)綴って
いること
たとえば・・・
→運転免許センター
→SC(レイクタウン、イオンモール春日部、セブンパークアリオ柏など)
→違うバス会社だけど、至近のバス停及び位置情報
(タローズ・朝日自動車~茨城急行/京成~新京成など)
→温泉やアウトレットとコミュニティバス(栃木市・古河市など)
きっかけを提供することで、公共交通があるということをまずは知ってもら
う。
○ 前日、観光客(訪日外国人)への移動の提供の体験報告として、ユース
・ホステルでボランティアをしていた経験の話を披露(もっとも、現状におけ
る訪日観光客の移動はもっぱら予め購入した『ジャパンレールパス』であ
り、バスでの移動についてはあまり聞かれたことはなかった)
○ 観光客と生活者
バス情報を知らないというレベルではどちらも同じであること
> だからこそ、誰もが情報を発信してこなかった路線バスなどの情報
を発信することに意味がある 狭き門より入れ!?
分科会終了後、移動検索といえばこちら!という企業の方、大手私鉄系
タクシー事業者運行係の方々と名刺交換(片側通行になってしまい、誠に
申し訳ありません!)していただきました。
私の話からいろいろな方向に話が及びましたが、バス会社の一部の方に
見られるマイナス主観には困っていると仰られ、私自身もこういうことを実
際に見聞きしているが故にまさに仰る通りだと再認識しました。個人と企業
との立場の違いがあるとはいえ、こればかりはどうしたらいいのか考え込ん
でしまいました。
そのままクロージングセッションに突入し、無事バスマップサミットは終了と
なりました。
次回のバスマップサミットは、
です。
定しています。
地域交通の第一人者たる国立大学副理事長がいるのになぜこれまで開催
してこなかったかとの声もありました(隠し玉?)。
♪冬の散歩道 がよく似合う坂の街、国内第2の街、それでいて国内有数の
観光地でもある横浜でお会いしましょう。
=※1 おまけ=
沖縄県公式による公共交通利用促進のための動画集です。
https://www.youtube.com/watch?v=eLlwKg95vYo
https://www.youtube.com/watch?v=4cDA-5J8dWk
https://www.youtube.com/watch?v=G56_C2NrYzA
この記事へのコメント
まずは、ブログ記事「第1300歩」達成おめでとうございます。
毎年、野田市を代表して管理人様による遠征&参加出席されるバスマップサミット記事いつも興味深く拝見しております。
間もなく野田市を長年牛耳っていた首長が“change”されることですし・・・
この際「野田市域の地域公共交通政策専門の外交官」ですと宣言されてはいかがですか?(笑)